フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、2017年シーズンの成功を目指してチームはこれまで以上に懸命な取り組みを行っていると語った。
■2日しかクリスマス休暇をとらなかったフェラーリF1チーム
メルセデスAMGからF1タイトルを奪取するという目標を掲げて臨んだ2016年シーズンだったが、フェラーリは結局1勝も挙げることができず、コンストラクターズランキングもレッドブルに抜かれて3位に終わってしまった。
しかし、マルキオンネは2017年にこそ躍進を目指すと『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「みんなは休むことなく働き続けている」
「クリスマスにもわずか2日しか休みをとらなかったよ」
■2日しかクリスマス休暇をとらなかったフェラーリF1チーム
マルキオンネはさらに、2017年型車の製造は順調に進んでいると次のように続けた。
「クルマはいいものになりそうだ。エンジンもベンチで素晴らしい働きを示している」
「だが、まだそれで安心すべきときではない。実際にサーキットに出たときにどれだけの成功を手にすることになるのか様子を見よう。今のところ、彼らは膨大な仕事に取り組んでいる。エンジンにも空力にも、そして新たなルールにもね」
■チームへの介入が遅すぎた
マルキオンネは、昨年は何勝も挙げてタイトルをとるという目標を掲げたのは間違いだったと認めるとともに、このスポーツでそうした成功を収めることがいかに難しいかということにあらためて驚かされたと語り、さらに次のように続けた。
「その通りだ。だが、私の失敗が何だったのかということが分かるかね? 私がチームに介入するのが遅すぎたんだ。だが、私は配慮の上でそうしたんだ。私は彼らに仕事のしかたを任せたんだ。もし私がもっと早い段階、2015年から介入していたとしたら、恐らく昨年は違った結果になっていたかもしれないよ。それは神のみぞ知るだがね」
■打倒メルセデスAMGに集中する
一方、2017年にフェラーリがメルセデスAMGに追いつくことができるかどうかは、メルセデスAMGの調子次第だろうという声もある。
「そういう風に考えるのは間違いだと思うね。彼ら(メルセデスAMG)が素晴らしい仕事をしているからといって、それは彼らが悪いわけではない。うれしいことではないにせよ、彼らがよくやっているのは事実だ」
そう語ったマルキオンネは、次のように付け加えた。
「だから、それは我々次第なんだ。彼らに打ち勝つために何をしなくてはならないかということに集中しなくてはならないのさ」