元F1ドライバーのアレックス・ザナルディが、メルセデスAMGはニコ・ロズベルグの後任としてMotoGPのスターライダーであるバレンティーノ・ロッシと契約すべきだったと語った。
■ほぼ確定と信じられているボッタスのメルセデスAMG移籍
報じられているところによれば、メルセデスAMGではすでにウィリアムズからバルテリ・ボッタスの引き抜きに動いており、その交渉がまとまるのはほぼ間違いないと見られている。
まだボッタス加入に関して正式に発表できないのは、この動きに伴って本来であれば2016年シーズン限りでのF1引退を発表していたフェリペ・マッサがもう1年ウィリアムズで走ることを確定する必要があるためだと考えられている。
うわさでは、ウィリアムズがメルセデスAMGにボッタスの契約を譲渡する条件として、メルセデス製パワーユニットの供給価格を大幅に引き下げるとともに、技術トップのパディ・ロウのウィリアムズ移籍を前倒しすることも提示しているようだと言われている。
■メルセデスAMGはロッシを乗せるべきだった
だが、2001年にCARTでのレース中の事故により両足切断という大けがを負いながらも、その後レースに復帰する傍らパラリンピックではハンド・サイクリングでゴールドメダリストになる活躍を続けているザナルディは、F1人気を高めるためにはボッタスよりも37歳となった二輪レースのヒーローであるロッシを走らせるほうがメルセデスAMGにとってはよかったはずだと母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「私に言わせれば、バレンティーノが最も理にかなった選択肢だったと思う」
「そうなっていれば完ぺきだったと思うよ。彼がF1に来れば観客もすごく増えただろうね」
「メルセデスAMGに乗ったバレンティーノが1勝でもあげれば、どれほどのメディア・インパクトとなるか想像できるかい?」
世界最高峰の二輪世界選手権で過去6度王座についたイタリア人ライダーのロッシは、過去に何度かフェラーリF1カーでテスト走行を行ったことがあり、F1転向もありえるのではないかと言われていた。
■今年勝つのはハミルトン
現実的にはザナルディが期待するようにロッシのF1デビューが実現する可能性は低そうだ。だが、ザナルディはいずれにしても2017年もメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せることに変わりはないだろうと考えている。
フェラーリがメルセデスAMGに追いつく可能性があると思うかと質問されたザナルディは、「正直に言って、(フェラーリが)大きく改善できるとは思っていないよ」と語り、次のように付け加えた。
「またハミルトンが勝つのを見ることになると思うよ」