伝統あるF1サーキットであるイギリスのシルバーストンが、2020年以降はF1レース開催を継続しないかもしれないと語ったことが報じられているが、これに対してF1最高責任者のバーニー・エクレストンが反論を行った。
■財政的苦境を訴えるシルバーストン
現在シルバーストン・サーキットのオーナーとなっているBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)は、2026年までのF1開催契約を結んでいる。だが、近年のF1人気低迷により財政面がひっ迫してきており、2020年以降に関しては現在の契約に盛り込まれている解約条項に沿って契約を中途解約することになるかもしれないとしている。
■最大の問題は行政からの支援不足?
これに関して、3度F1王座に就いた伝説的ドライバーであるジャッキー・スチュワートや、1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルといったイギリス出身の元F1ドライバーたちは、最大の問題は行政側からの支援が不足していることだと考えている。
「これは非常に愛されている国家的イベントなんだ。だが、これまでも政府からの追加支援を受けることは非常に困難だった」とヒルは語っている。
■シルバーストンは文句を言うなとエクレストン
だが、F1商業権をつかさどるエクレストンは、『Daily Mail(デイリー・メール)』に対し、「彼らがなぜうまくやることができないのか分からないよ」と語り、次のように付け加えた。
「彼ら(シルバーストン)はヨーロッパの中では最大の観客を集めているんだ。よそでは誰も文句など言っていないよ」