F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、F1大物ドライバーたちが引退という決断をしたことに対して怒るどころか、うれしく思っていると語った。
■3人の人気ドライバーが2016年でF1引退を表明
2016年のF1シーズン中に、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)や、長年フェラーリで活躍したフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)といった人気ドライバーがF1からの引退を表明していた。
だが、マッサに関しては引退を撤回し、2017年もウィリアムズで走ることになると考えられている。
2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)までもが突然の引退を発表したことで、その後釜としてウィリアムズからバルテリ・ボッタスが引き抜かれることになると見られており、ウィリアムズがマッサに引退撤回を申し入れているためだ。
■ロズベルグの決断は理解できるとエクレストン
だが、86歳のエクレストンは、ロズベルグが突然引退を表明したことに対して怒りなどは感じていないと『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「彼(ロズベルグ)は自分の仕事をしたんだ。彼はF1チャンピオンとなることを目指していたが、今はその称号を手にしたんだ。彼がこれ以上続けなくてはならない理由などないだろう。私は彼のことを理解できるよ」
「F1チャンピオンは賢いのだということを示して見せたんだ。彼は自分の大きな目標を達成した。だから、彼が自分の人生で何か違うことをやりたいと考えたからといってそれを批判することはできないよ」
■F1ドライバーが自分で引退を決められるのはいいこと
エクレストンはさらに、バトンやマッサが引退すると決めたことに関しても次のように主張した。
「私は、彼らが自分の判断で辞めることができるのをうれしく思っているよ。昔はほかの理由でドライバーたちを失っていたからね。事故で命を落とすというような理由でね」
「だから、彼らの引退は、私に言わせればよろこぶべきことだよ」