ニコ・ヒュルケンベルグが、2017年からステアリングを握ることになるルノーのF1カーはまだライバルたちと戦えるレベルには至らないだろうと語った。
ヒュルケンベルグは、2016年限りでフォース・インディアを離れ、2017年にはフランスの世界的自動車メーカーであるルノーのワークスチームへ移籍することになっている。
ロータスを買収し、2016年からフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーだが、ケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーを擁して戦った復帰初年度はコンストラクターズランキング9位に終わっている。
一方、財政的にも苦境が続くプライベートチームのフォース・インディアは、2016年には過去最高の4位でシーズンを終えている。
2017年にはシャシー関連のレギュレーションが変わることもあり、早い段階から2017年型車の開発に取り組んできたルノーが大きく躍進するだろうと見ている者も少なくない。
だが、ヒュルケンベルグは『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』に次のように語った。
「僕は来年もまだ準備のための年になると思う」
「来年が少しばかりよくなることを期待はしているよ。だけど、すぐに彼ら(ルノー)がトップ6に入ることができるとは思っていないんだ。トップ10を狙うことさえ難しいかもしれないね」
だが、2015年のル・マン24時間レースを制したことでも知られる29歳のヒュルケンベルグは、2018年以降はルノーが強くなるという自信を持っていると語り、次のように付け加えた。
「こういうことには時間がかかるものなんだ。支援体制を構築し、いい人材を投入し、クルマを開発していくためにはね」