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ウィリアムズ、マッサに7億円でF1引退撤回をオファー 思わぬ法律的な問題に直面

2016年12月19日(月)5:19 am

F1から引退したフェリペ・マッサだが、ウィリアムズから“F1引退撤回”のために600万ユーロ(約7億4000万円)のオファーを打診されているようだと『Grande Premio』が報じた。

ウィリアムズは、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がメルセデスAMGへ移籍した場合、2つの問題があるようだ。

■1)経験
1つは、ウィリアムズの技術的な理由で、F1ルールが変更になる2017年は経験豊富なドライバーが必要ということだ。

■2)法律
もう1つは、メインスポンサーの酒類メーカー『Martini(マルティニ)』との関係だ。イギリスを含むいくつかの国では、お酒に関する法律で25歳以下のドライバーを『広告イメージキャラクター』として使用できないという問題があるようだ。

■ウェーレイン、年齢問題クリアできず
来シーズン、ウィリアムズには18歳の新人ランス・ストロールが乗ることになっている。27歳のボッタスが抜けた場合の後任として、メルセデスAMGが代わりにオファーしているのはパスカル・ウェーレインだが、ウェーレインはまだ22歳で、経験云々の前に、お酒の広告に関する法律問題をクリアすることは不可能だ。

■やはりマッサしかいない?
もしウェーレインを乗せると、ウィリアムズとしては『Martini(マルティニ)』の撤退、もしくは契約違反という不測の事態も考えられ、ウィリアムズとしては何としてでも“経験豊富”で“35歳”のマッサが必要となる。他に25歳以上で経験豊富なドライバーで獲得の可能性が高いドライバーがいるだろうか?

もともとマッサは、ランス・ストロールと契約する方針だったウィリアムズにシートがなく、ウィリアムズ以上の良いチームに移籍できる可能性もなかったことから、F1引退を決意したと報じられており、今後もプロとしてレース活動は続けていく方針だった。

F1界やファンから祝福され、幸せな引退をしたマッサとしては“F1引退撤回”は複雑な心境だろう。しかし、1人の『プロのレーシングドライバー』として考えた場合、若年化が進むF1の世界で、35歳のベテランが『F1、しかもウィリアムズから7億円のオファー』をされたというのは名誉なことで、プロとして、これ以上の嬉しいオファーはないだろう。

すでにマッサにはオファーが提示され、マッサの返事を待っているという。

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