3年連続チャンピオンのメルセデスAMGは、ルールが変わる2017年も強いだろうとロス・ブラウンが語った。
F1は2017年から車両規格が大幅に変わるため、メルセデスAMGの牙城をレッドブルやフェラーリが崩すのではないかという期待もある。
しかし、2013年までメルセデスAMGのチーム代表を務めていたブラウンは、今年の強さが来シーズンに向けた開発にも良い影響を与えると、FIA(国際自動車連盟)の機関誌『Auto(オート)』のインタビューで語った。
「いったん自分たちのクルマとライバルの力関係をつかんだら、メルセデスAMGは今年のプログラムに注ぐリソースを非常に早い段階で来年に向けることができただろう」
「きっと今も同じ哲学を守っているはずだ。私がチームにいたらこう言う。“よし、われわれには強力なクルマがあるから、倒すべき唯一の相手は自分たち自身だ。全員を来年のプログラムに取り組ませようじゃないか”とね」
「そんなことができるチームは多くないだろう」
2014年にハイブリッドのV6ターボエンジンに変わって以来、F1ではエンジンパワーが物を言うシーズンが続いてきた。しかし、2017年からは重点が空力に移ると見られている。
この指摘にもブラウンの考えは揺るがなかった。
「成功は成功を生み出す。シャシーがより重要になるが、それでもメルセデスAMGは来年も強いだろう」