フランスの『L’Equipe(レキップ)』が15日(木)、ウィリアムズが今季限りでのF1引退を表明しているフェリペ・マッサに対し、引退を1年先送りにしてもらえないかとの依頼を行っていると報じた。
場合によっては、2016年シーズン限りでF1引退を発表したマッサがすぐに翌シーズンに復帰を遂げるという異例な状況が展開されることになるかもしれない。
■突然空席ができた最強メルセデスAMG
2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然F1引退を決めたことにより、メルセデスAMGでは急きょ来季ルイス・ハミルトンのチームメートを務めるドライバーを探す必要に迫られている。
当初、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の名前もうわさに上っていたものの、どちらもメルセデスAMG行きを否定。さらにレッドブルのダニエル・リカルドやマックス・フェルスタッペン、トロロッソのカルロス・サインツなどについても現在の契約を解除できる可能性はないと言われている。
■ボッタス獲得を目指すメルセデスAMG
そんな中、ロズベルグの後任候補筆頭として現在メルセデスAMGが獲得を目指しているのが、トト・ヴォルフ(メルセデスAMG/ビジネス担当エグゼクティブディレクター)がマネジメントに関与しているウィリアムズのバルテリ・ボッタスだ。
ボッタスもすでにウィリアムズと2017年の契約を結んでいるが、メルセデスAMGではウィリアムズに対し、ボッタスの移籍を承諾すれば見返りにパワーユニット供給費用を大幅に値引きするという条件を提示していると言われている。
■ウィリアムズとマッサが「前向き」な話し合い
しかし、ウィリアムズでは来季マッサの引退を受けて、18歳の新人ドライバーであるランス・ストロールをF1デビューさせることが決まっている。来季はF1カーのシャシーやタイヤに関するレギュレーションが大きく変わることもあり、少なくとも1人は経験値の高いドライバーが必要だと考えている。
そして、伝えられるところによれば、ウィリアムズがマッサに対してもう1年ウィリアムズでF1を続けるよう説得を開始したようだ。『L’Equipe(レキップ)』によれば、その話し合いは「前向きに」進められているという。