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ロズベルグの早過ぎる引退に疑問の声「せっかくの才能がもったいない」

2016年12月13日(火)16:44 pm

2016年に念願の初F1ドライバーズタイトル獲得を決めたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が今季限りでF1を引退するという決断を行ったことに対し、それを尊重するという意見もある一方でまだ早過ぎると考えている者も少なくない。

1960年代から70年代にかけてロードレース世界選手権で活躍したイタリア人ライダーのジャコモ・アゴスティーニも、今回のロズベルグの判断には賛成できないと考えている。

■ロズベルグはせっかくの才能を投げ出した

伝説的なマン島TTレースで10回の優勝記録を持つアゴスティーニは、31歳のロズベルグがF1タイトル獲得と同時に引退を決意したことについてどう思うかと尋ねられると、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように答えた。

「私には理解できないね」

「彼が大きな情熱を抱いていたのか、あるいは一度タイトルを取りたいと思っていただけなのか、私は疑問に思っている。大金を稼げるのにそれをあきらめるのにはいくらか勇気もいるだろう。だが、私は同時に40歳なのにまだプレーを止めようとしない(フランチェスコ)トッティ(イタリアのサッカー選手)のことを考えてしまうよ」

「私が引退した時は3日間泣き明かしたものだ」

そう語った74歳のアゴスティーニは次のように付け加えた。

「ニコは(ケーシー)ストーナー(オーストラリア出身の元二輪ライダー/2012年に27歳で引退)と同じようなことをしたね。ミケランジェロ(16世紀に活躍したイタリアの天才芸術家)にもなれる才能を与えられながら、それを投げ出してしまったんだ」

■誰にでも自分の道を選ぶ権利があるとロズベルグ

一方、F1チャンピオンとなりながら突然引退を表明したことに対して批判的な意見もあるが、それについてどう思うかとフランスの『AFP通信』に質問されたロズベルグは次のように答えた。

「批判している人たちに? 僕は、誰に対しても自分の進む道は自分で選ばせようと言うよ」

「僕の見解としては、僕はとても素晴らしい時を過ごしたし、自分が望んだものを手に入れた。僕は成功したんだ。これからはもっと娘と過ごす時間を増やすことを楽しみにしているのさ」

今後、さらに何人くらい子供が欲しいと思うかと尋ねられたロズベルグは、「チャンスがあればもっと欲しいよ。サッカーチームが作れるほどね!」と答えると、ほほ笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「妻のビビアンは、まだこの考えには納得していないけれどね」

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