2016年F1シーズンにおいて、メルセデスAMG、レッドブル、フェラーリのトップ3チームの次となるコンストラクターズランキング4位に位置したのはフォース・インディアだった。
2008年にフォース・インディアとしてF1参戦を開始したチームは、2010年から2014年までは6位と7位を行ったり来たりという状況だった。だが、2015年に5位に浮上すると、今年はその記録をさらに更新する4位でシーズンを終えている。
F1チームの中でも非常に少ない予算で運営されているフォース・インディアがトップ3チームの次につける位置につけたのは大きな驚きだという声も少なくない。
■来年も4位を確保できれば大成功
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から、2017年も今年と同じか、あるいはもっと高い目標を掲げていくつもりかと質問されたチームCOO(最高執行責任者)のオットマー・サフナウアーは次のように答えている。
「もちろん、我々は常に上を目指すという目標を掲げている」
「だが、今回は我々も現実的になる必要がある。来季もまた4位で終えることができれば、我々にとっては非常に大きな成功だと言えるだろう」
「我々はいいドライバー(ニコ・ヒュルケンベルグ/2017年はルノーへ移籍)を失う。そして、レギュレーションも大きく変わる。それは大規模チームに有利となるものだ。そして我々の後ろには、我々よりももっと大きなチームがいる。マクラーレン、ウィリアムズ、ルノーなどがね」
「だから、来年4位の位置を守るのは難しくなるだろう」
■財政は厳しいが新車の開発は順調
最近の報道では、フォース・インディアは2017年に向けて今季もF1賞金の前払いを求めていると伝えられている。本来、F1の公式賞金は翌年に各チームに分配されることになっているが、シーズン開幕前の期間を乗り切るには資金が足りないというのがフォース・インディアの現状だということだ。
だが、サフナウナーは、だからと言って2017年型車の開発が遅れているわけではないと次のように主張した。
「すべてうまく行っている。スケジュール通りに進んでいるよ」