フランスのスポーツ担当大臣であるティエリー・ブライヤールが、2018年に伝統のF1フランスGPが復活することをテレビのニュースで知ったと語った。
2008年にマニクールで開催されたのを最後にF1カレンダーから姿を消していたフランスGPだが、2018年にポール・リカールで復活することが5日(月)に発表された。
ところが、現在フランスのスポーツ担当大臣を務めるブライヤールにはその話は事前に伝わっていなかったようだ。
■フランス政府はひとまず傍観?
テレビのスポーツニュースを見て初めてそのことを知ったというブライヤールは次のように語った。
「私もうれしいよ。だが、関係者たちは少なくとも管轄大臣に対して事前に連絡を入れることくらいはできたはずだ」
「このプロジェクトに関しては、これまでずっとマニクールにおいて、バーニー・エクレストン(F1最高責任者)に請求される金額についての検討が行われていたことは知っていたよ。だが、今回の情報に関してはメディアで目にしただけだし、私にはコメントすることはできない」
今回の報道によれば、ポール・リカールで開催されるフランスGPも政府からの補助金を受けることになるだろうとされている。だが、ブライヤールは2018年のレース開催にかかわる資金的なことについては「その背後にいる人たちにとって優先すべきことでないのは疑いようもない」と語り、次のように付け加えた。
「我々がこのことを知らされたのはすべての契約が完了してからだ。だから国は傍観者となるだろう。だが、気配りのできる傍観者にね」
■F1はルーツと歴史を守るべきだとFIA会長
『L’Equipe(レキップ)』によれば、ポール・リカールの契約に関しては、11月にジュネーブでF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会合が行われた際に、エクレストンとFIA会長のジャン・トッドも同席した上で調印されたものだという。
『Le Point(ル・ポワン)』は、フランスGPが復活するのは「素晴らしいニュース」だとトッドが語り、次のように付け加えたと報じている。
「F1はそのルーツと歴史を断ち切るわけにはいかないからね」