元トヨタのF1ドライバーで、ポルシェやアウディでル・マン24時間を3度優勝しているアラン・マクニッシュ(46歳)が、メルセデスの内部事情を考慮し“新ドライバー”を予測した。
マクニッシュは、『BBCスポーツ』で次のような自身の考えを語っている。
■ポール・ディ・レスタを考慮せよ
マクニッシュは「メルセデスとDTMで契約している元F1ドライバーのポール・ディ・レスタを考慮せよ」と語った。
「彼は今シーズン、ウィリアムズの公式リザーブドライバーであり、フォース・インディアで(2010年のサードドライバー含め)4シーズンを過ごしていた」
ポール・ディ・レスタは、メルセデス育成ドライバーとしてDTMでチャンピオンを獲得し、F1へステップアップしたドライバーだ。ナンバー2としては適任の一人かもしれない。
■セルジオ・ペレス、ビッグスポンサーと動く
セルジオ・ペレス(フォース・インディア)とメキシコのスポンサーは、フォース・インディアから契約を買い取ろうとしているという。
■バルテリ・ボッタスは最も魅力的な選択肢
メルセデスの代表であるトト・ヴォルフにとって最も魅力的な選択肢は、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスだという。
トト・ヴォルフは、数年間ボッタスのマネジメントを務めており、ウィリアムズとあと1年の契約しか残っていない。また、ウィリアムズの株主でもある。
さらにウィリアムズはメルセデスのエンジンを使用しているため、ヴォルフとしてはエンジンの価格を下げ、さらにパスカル・ウェーレインを乗せるという代替案も提案できる。
ヴォルフにとっては契約をコントロールしやすく、全員にとって魅力的に見えるが、ウィリアムズにとってはチャンスの大きい2017年を経験の浅いドライバー陣営(新人ランス・ストロール、2年目パスカル・ウェーレイン)で戦うことになるのが唯一の懸念事項だろう。
■パスカル・ウェーレインはリスキー
マクニッシュによると、もう一つの選択肢はパスカル・ウェーレインだという。2017年はウェーレインを乗せて、2018年にルイス・ハミルトンと同等以上のドライバーを乗せるという計画だ。2018年は大物ドライバーたちと契約が可能だ。
しかし、ウェーレインにとっては非常に危険な賭けになるだろう。ルイス・ハミルトンと戦うのは簡単なことではない。もしハミルトンに圧倒された場合、F1キャリアを終える可能性が高いという。