11月半ばにガンのため58歳で亡くなったアキ・ヒンツァ医師に、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が感謝の言葉をささげた。
フィンランド出身のヒンツァ医師は、1998年から11年間、マクラーレンのチームドクターを務めた。また、現在F1ドライバーの個人トレーナーを務める者の多くは、その指導を受けた後継者たちだ。
マクラーレンでデビューしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も、最終戦アブダビGPでは木曜記者会見で感謝の言葉を口にし、ヘルメットにもヒンツァ医師の名前を加えて弔意を示した。
■分け隔てなく手をさしのべたヒンツァ医師
感謝を示したのはマクラーレン関係者だけではない。ベッテルも、20歳でデビューした頃から心身ともにサポートを受けたとフィンランドのテレビ局『MTV』に語った。
「出会ったのはずっと前のことだ。彼は、そうしなければならない理由もないのに、喜んで僕を手助けしてくれた」
「僕をより良いドライバーにしてくれただけでなく、より良い人間にしてくれた人だと感じている」
「アキは、僕だけじゃなく、大勢の人を助けた」
「僕たちがパドックで過ごすのは短い間だ。みんな違う色のシャツを着ている。でも、アキはそんなことには目を向けなかった。彼には人を助ける才能があり、今も大きな影響を与える存在であり続けている」
Our team took a moment to commemorate the late Dr. Aki Hintsa before the #AbuDhabiGP. Aki's legacy will live on across the #F1 paddock. pic.twitter.com/SLkWhDES1d
— Hintsa Performance (@HintsaPerform) November 27, 2016
■ハミルトンも「Dr. Aki Hintsa 1958-2016」という文字を入れたアキ追悼ヘルメットで最終戦に挑む
For Aki. #GodBless #RIPAki pic.twitter.com/aZQZn9w7S7
— Lewis Hamilton (@LewisHamilton) 2016年11月25日