【マクラーレン・ホンダ】ザック・ブラウンが選ぶ、マクラーレンのベストF1カーは？
マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクターに任命されたザック・ブラウンが、12月1日（木）の正式着任を前にマクラーレン・ホンダの公式サイトによるインタビューに答え、まずは学ぶところから自分の仕事をスタートしていきたいと語った。
■ザック・ブラウン／インタビューPart 2
【Q】初日にデスクに腰を下ろしたとき、最初に手を付ける仕事は？
ブラウン：まずは、実際に自分のデスクに向かう前に、通路に置かれたクルマをしばらくの間眺めに行くんじゃないかな。
ブラウン：いったんデスクに腰をすえてからは、学ぶことから始めていきたいと思っている。仲間たちと会い、今どういうことが進められているのかを聞き、それらがどう機能しているのかを理解することからね。
ブラウン：その後は、とにかくいろんなものを詰め込むことに時間を費やすことになるのは間違いないと思うよ。来シーズンが開始する日程は決まっているし、私にはのんびりとぜいたくな時間の使い方をすることなどできないからね。だが、それはまったく素晴らしいことさ。
ブラウン：最初は学び、理解し、関係づくりをするところから始まる。そうすれば、私が見聞きしたいくつかのことに関して、行動に移り始めることができる。そして、違うやり方に改善できることを推進していくよ。
【Q】あなたにとってレースとは何なのか、一言で言うと？
ブラウン：レースがずっと私の人生そのものだった。私がやってきたことはすべてレースや自動車関係のことだったからね。私は90年代序盤に初めてイギリスにわたったんだ。それ以来25年間イギリスを訪れ続けてきている。そして今では3年間ここに住んでいるよ。私の家族もみんなここにいる。ここが私たちの家なんだ。
ブラウン：今は素晴らしい状況を迎えているよ。私は何人かの友人たちに常に言っていたんだ。私はスケーレックストリック（スロットカーゲーム）をやっているようなものだとね。そしてこれからはその大きなバージョンでプレイをすることになるんだと感じているよ。
ブラウン：そして、F1チャンピオンレベルのドライバーたちがいるということは、長くレーサーを務め、何よりもマクラーレンのファンである自分にとっては信じられないようなチャンスだと思っている。信じられないような特権が与えられたよ。
【Q】マクラーレンの成功を象徴すると思うグランプリは？
ブラウン：本当にいい質問だね。私ならモンテカルロを選びたいと思う。非常に厳しいサーキットであることで有名だからね。F1カレンダーの中でも中心に位置するのは明らかだ。誰もがモナコのことは知っている。言ってみればサーキットの中のチャンピオンのようなものだよ。そこにはライフスタイルがあるし、勝つことが難しいレースだ。そしてマクラーレンが数多く勝利してきたレースでもある。もちろん、アイルトンを筆頭にね。
【Q】歴代のマクラーレンF1カーの中でベストだと思うものは？
ブラウン：MP4/4（1988）以外を選ぶのはかなり難しいだろうね。あのクルマは人が製造しうる最速のレースカーだったよ。そして私はミカが乗っていたMP4/16（2001）を所有するという栄誉を得ているんだ。だから、すべてのマクラーレンファンが、あれが歴代のクルマの中でも最高にカッコイイと同意してくれるかどうかは分からないけれど、私はそう思い込んでいるよ！
●【マクラーレン・ホンダ】新エグゼクティブディレクターのザック・ブラウン「私はセナ派」
●【マクラーレン・ホンダ】ザック・ブラウン「マクラーレンの発展にはタイトルスポンサーが必要」
●【マクラーレン・ホンダ】ザック・ブラウン「大好物は寿司。好きな映画は・・・」
■ザック・ブラウン経歴
1971年：カリフォルニア州ロサンゼルス出身 11月7日生まれ
1991年：イギリス・フォーミュラ・フォード1600でレース開始、1勝。
1995年：イギリスF3参戦。ジャスト・マーケティング・インターナショナル（JMI）設立。
1997-98年：ドイツF3参戦。
1999-2000年：アメリカン ル・マン シリーズ参戦。
2009年：ユナイテッド・オートスポーツ・スポーツカーレーシングチーム創設。
2013年：JMIは、CSMスポーツ＆エンターテインメントによって買収される。
2016年9月：JMI会長を辞任。
2016年11月：マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクター就任が決定。正式着任は12月。
