トロロッソのダニール・クビアトが、もうすぐ今シーズンも終わりを迎えるが、その後は例年になく厳しい冬休みを過ごすことになるだろうと語った。
■波乱の2016年シーズンを送ったクビアト
2014年に19歳でトロロッソからF1デビューを飾ったロシア人ドライバーのクビアトだが、今シーズンはF1で初めての大きな挫折を味わうことになった。
デビュー2年目の2015年にはフェラーリへ移籍したセバスチャン・ベッテルの後任としてトップチームのレッドブルへ昇格。先輩ドライバーのダニエル・リカルドを3ポイント上回る結果でシーズンを終えていた。
ところが、今シーズンの第4戦として迎えたホームレースのロシアGPを終えた時点でマックス・フェルスタッペンと入れ替わりに再びトロロッソへ降格されてしまったのだ。そのショックからか、その後しばらくは不振が続き、クビアトのF1キャリアもこれで終わるのではないかとさえ言われていた。
■2017年の変化に期待
シーズン後半には何とか調子を取り戻し、来季もトロロッソで4年目のF1シーズンを迎えられることになったクビアトは、今年を振り返って次のように語った。
「うん、いろんなことが起きたね」
「苦境に置かれたときもあった。だけど、最終的にはいい方向へと向かったよ」
「来シーズンが始まるのを待ちきれないよ。だけど、今シーズンが終わることについてもかなりうれしく思っているよ。自分が変わる必要があることを感じているし、来年には多くの変化が待ち受けているからね」
もちろん、2017年にF1が迎える最大の変化はシャシーとタイヤに関するものだろう。F1関係者たちは、来年は1周あたりのラップタイムがこれまでよりも5秒は短縮されるだろうと見ている。
そうなれば、ドライバーたちの身体的負担はこれまでよりもさらに大きくなるのは確かだ。
■今年の冬休みはトレーニングざんまい?
インタビューを受けていた際、クビアトはチームメートのカルロス・サインツに向かって次のように語った。
「君が冬にどういうトレーニングスケジュールをこなすのかは知らないけれど、僕は先日トレーナーと話をしたんだ。来年に備えるためにはやるべきことが驚くほどたくさんあるよ」
「だけど、僕はそれを楽しみにしている。立ち向かうべき挑戦が増えるわけだからね」