2015年に17歳でF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペンだが、今季はデビュー2年目にして初優勝を飾り、7度表彰台に上るなど、「アイルトン・セナの再来」とも評される活躍を見せている。
だが、来季マクラーレン・ホンダからフルタイムドライバーとしてF1に本格デビューを果たすストフェル・バンドーンも、それにひけをとらないセンセーションを巻き起こすはずだと考えている者もいる。
それは元F1ドライバーであるティエリー・ブーツェンだ。ベルギー出身のバンドーンにとって、ブーツェンは同郷の先輩ドライバーとなる。
1983年にアロウズでF1デビューを果たし、以後10年間にわたってベネトンやウィリアムズで活躍し、グランプリ3勝をあげた記録を持つ59歳のブーツェンは、後輩ドライバーにあたる24歳のバンドーンについてベルギーの放送局『Sporza(スポルザ)』に次のように語った。
「彼はF1チャンピオンにさえなれるかもしれないよ」
「彼はトップドライバーだし、最高レベルにある」
「(マクラーレン・ホンダの)クルマはまだあまりよくないが、来年はかなりよくなるはずだ。ストフェルも今年フェルスタッペンがやってみせたのと同じようなことができるんじゃないかな」
そう語ったブーツェンは、次のように付け加えた。
「F1では非常に短期間のうちにいろんなことが起こるものだ。だから、もし彼が何度かマックスより前に出ることがあれば、もはやマックスのことばかりが話題に上ることもなくなるだろう」