今週、長年にわたってF1マクラーレンチームの顔であったロン・デニスが、マクラーレン・グループ総帥の座を追われることになるのがほぼ確定的だと見られている。
しばらく前からデニスがほかの主要株主たちとの権力闘争に敗れ、即刻更迭されてしまうことになるだろうとの報道が行われている。
イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』によれば、現在69歳のデニスは15日(火)にもグループ内での降格を受け入れるか、あるいは完全にマクラーレンとの関係を絶つかの選択を迫られることになるだろうという。
デニスのうわさについてコメントを求められたマクラーレンF1チームのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、「今日現在、ロンはマクラーレンのグループCEOであり会長だよ」と答えるにとどまった。
■バーニー・エクレストンもデニス失脚を示唆
だが、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、デニスが現在非常に厳しい立場に置かれていることを認め、スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。
「残念だよ。ロンはF1を代表する人物だからね。彼が去るところなど見たくもないよ」
「(マクラーレンの)取締役会が考えを変えて、ロンがとどまることになるかもしれないがね」とエクレストンはつけくわえている。