ドライバーの移籍情報が飛び交う今年の「シリーシーズン」も、来週行われるF1ブラジルGP(13日決勝)あたりには終わりを迎えることになるかもしれない。
■ウィリアムズのドライバー確定で残りシートは実質6つか
3日(木)にウィリアムズが来季のドライバーラインアップを正式に発表。来季はウィリアムズで5年目を迎えるバルテリ・ボッタスと新人のランス・ストロールがコンビを組むことになる。
これにより、現時点でまだ誰が座ることになるのかが正式発表されていない来季のF1シートは、フォース・インディアの1つ、ルノーの1つ、そしてマノー、ザウバー、ハースが2つずつの合計8つとなっている。だが、ハースのロマン・グロージャンやザウバーのマーカス・エリクソンが残留するのはほぼ確定だと信じられており、実際に残されているシートは6つほどということになりそうだ。
■最終戦を迎える前にはすべて決着?
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、エステバン・グティエレスは今季限りでハースを離脱することになり、その後任候補としてケビン・マグヌッセン(ルノー)とパスカル・ウェーレイン(マノー)が検討されているようだという。
ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは現在の状況について次のように語った。
「誰もがよその動きを見守っている状態だ」
「だが、誰かが決定を下すべき時期が来るし、私はブラジルまでに動きが出るだろうと思っている。どんどん(日程が)タイトになってきているからね」
「最終戦のアブダビ(27日決勝)以降に契約を完了させるのは難しいんだ。みんな休みに入ってしまうからね」
■強いチームメートが必要だとペレス
現時点において獲得可能なシートのうち、最も魅力的なのは現在ニコ・ヒュルケンベルグが座っているフォース・インディアのシートだろう。ヒュルケンベルグは来季ルノーへの移籍が決まっているが、セルジオ・ペレスの来季のチームメートも早ければ今週のうちに決まるかもしれないと言われている。
そのペレスは、チームが2017年の自分のチームメートを決定する際には、資金力などではなく、純粋な速さを基準に選択すべきだと考えている。
「2人の速いドライバーを抱えることが理想的だからね」
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったペレスは、次のように付け加えた。
「僕たちはニコ(ヒュルケンベルグ)と一緒に激しいチーム内での戦いを繰り広げている。チームがいい成績を上げることができているのはこれによるものが大きいんだ」