F1ロシアGPの主催者が、開催継続が危ぶまれる状況となっているといううわさを否定するとともに、数年以内にはナイトレースとして開催することを検討していると語った。
今年は過去最多の年間21戦で行われているF1だが、2017年にも現時点では暫定ながら今年と同じ21レースが開催される予定となっている。
だが、それらのグランプリの中には資金難などのために開催継続が危ぶまれるものもいくつかあるとうわさされているのも事実だ。そして、その中にはロシアGPも含まれている。
■ロシアはF1をやめるつもりはない
だが、ロシアGPの主催者であるセルゲイ・ボロビョフは、そうした報道は必ずしも的を射ていないとロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に次のように主張した。
「西側のメディアはF1が低迷しており、いくつかの国ではF1グランプリ継続が危ぶまれる状況になっていると報じているが、私がそれにコメントすることは難しいと思う」
「私は、カレンダーに多くのレースが載っているということは、多くの国がバーニーの条件に満足しており、これからもレースを続けたいと考えていることを示していると思うよ。そして、それは我々も同じだ」
さらに、ロシアGPはいつまで開催されることが保証されているのかと質問されたボロビョフは、「2020年だ」と答え、次のように続けた。
「ロシアGP開催をキャンセルする理由も、そういううわさがささやかれている理由も分からないね。我々の国ではF1への興味も高まり、レースを見に来る観客も増加している。だからロシアGPの将来は有望だと確信しているよ」
■数年以内にはナイトレース化も
実際のところ、ロシアGPは今後ナイトレースとして開催することも真剣に検討されているという。
「2017年にはそうする(ナイトレースとしての開催)ことをあきらめた。それには多くの資金や海外のパートナーとの問題がかかわってくるからね」
「我々としては、ほかの方法を選ぶことにしたんだ。金をロシア国内にとどめ、適正な観戦料金にしようとね」
そう語ったボロビョフは、数年以内にはロシアGPがナイトレースとして開催されるだろうと次のように付け加えた。
「数年のうちには、ソチで行われるレースのひとつが夜に行われることになるはずだよ」