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【決勝レポート】ハミルトンがプロストに並ぶ51勝目 ホンダ勢はポイントに届かず/F1メキシコGP

2016年10月31日(月)6:27 am

2016年F1第19戦メキシコGPが10月30日(日)、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.304km)で3日目を迎え、現地時間13時(日本時間31日午前4時)から行われた決勝でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。今季8勝目、通算51勝目。

●【決勝タイム結果】第19戦F1メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

レースはスタート直後に後方で複数のクルマが接触するアクシデントが発生。早々とセーフティカーが導入される展開となる。上位勢に大きな順位変動はなかったものの、スーパーソフトタイヤで4番手からスタートしていたレッドブルのダニエル・リカルドがここでピットインしミディアムに交換。リカルドはいったん15番手に下がる。

11番手からスタートしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、トロロッソのカルロス・サインツとのバトルでコース外に押し出されるという不運もあり、最初のチャンスを生かして順位アップすることができなかった。サインツはあとでこの接触により5秒ペナルティーを受けることに。13番手スタートだったチームメートのジェンソン・バトンも順位を上げられなかった。

セーフティカー解除後には、リカルドがコース上で追い抜きを見せ、少しずつ順位を上げてくる。その後レッドブルのマックス・フェルスタッペンもピットインを行い、予選Q2をソフトタイヤで乗り切ったメルセデスAMG勢とフェラーリ勢がトップ4を占める形となる。

その後メルセデスAMG勢もピットインするが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはピットタイミングをずらしてスタート時にはいていたユーズドソフトタイヤで33周を行ってピットに向かう。いったんレッドブル勢やチームメートのキミ・ライコネンの後ろに下がったベッテルだったが、その後ライコネンとリカルドがピットに入ったことにより4番手に順位を上げる。

レース終盤、ベッテルよりも20周分ほど古いミディアムタイヤで走行を続ける3番手のマックス・フェルスタッペンにベッテルが迫っていく。その背後からはソフトタイヤに交換したリカルドが追い上げを開始。

そして迎えた67周目、ベッテルに攻め込まれたフェルスタッペンがターン1でブレーキングをミスし、そのままコーナーをショートカットしてしまう。フェルスタッペンはそのままベッテルの前でコースに戻る。ベッテルは、フェルスタッペンが自分に順位を譲るべきだと無線で主張するが、フェルスタッペンは最後まで順位を譲る気配は見せない。

そしてそのベッテルに追いついてきたリカルドがベッテルのインに入るが、2台が軽く接触しながらもベッテルが順位を守るという場面も展開された。

結局、ハミルトンが先頭でチェッカーを受け、アメリカGPから2連勝を達成し、歴代優勝回数記録でアラン・プロストと並ぶ歴代2位タイとなる通算51勝目を達成した。ロズベルグが2位となったことで、ロズベルグとハミルトンのポイント差は19ポイントに縮まっている。

3番手にフェルスタッペン、4番手ベッテルという順でチェッカーを受けるが、レース後の審議によりフェルスタッペンに5秒加算ペナルティーが科されることになり、正式順位はベッテルが3位、リカルドが4位に繰り上がり、フェルスタッペンは5位となった。

以下、6位から10位までの結果は次の通り。6位キミ・ライコネン(フェラーリ)、7位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、8位バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、9位フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、10位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)。

マクラーレン・ホンダ勢は、期待されたタイヤ戦略をうまく展開することができず、バトンが12位、アロンソは13位でレースを終えている。

次戦2016年F1第20戦ブラジルGPは、11月11日(金)の現地時間10時(日本時間21時)に開幕。決勝は現地時間11月13日(日)13時(日本時間14日午前1時)にスタートする。

●【動画】スタート直後に混乱 F1メキシコGP決勝レース
●【決勝タイム結果】F1メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
●【ポイント争い】ハミルトンが2連勝でロズベルグに詰め寄る
●【ドライバーランキング】2016年F1ドライバーポイント一覧表

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