2016年F1第19戦メキシコGPが10月29日(土)、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.304km)で2日目を迎え、現地時間13時(日本時間30日午前3時)から行われた予選でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がポールポジションを獲得した。今季10回目、通算59回目。
●【予選タイム結果】第19戦F1メキシコGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数
Q1では、セッション前半に上位勢がQ2進出に十分なタイムを刻み、セッション終盤に下位チームによるQ2進出に向けた戦いが展開される。ここでトロロッソのダニール・クビアトにマシントラブルが発生し、アタックチャンスを失ってしまう。
各ドライバーが最後のアタックに向かう中、16番手に位置していたエステバン・グティエレス(ハース)がスピンして大きくコースオフしてしまう。その後ろを走行していたチームメートのロマン・グロージャンはこれでタイム更新のチャンスを奪われてQ1敗退が決定。最後にマノーのパスカル・ウェーレインが16番手タイムをたたき出し、地元メキシコ出身のグティエレスもQ1敗退となった。
Q1で敗退となった6名のドライバーは次の通り。17番手エステバン・グティエレス(ハース)、18番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、19番手フェリペ・ナッセ(ザウバー)、20番手エステバン・オコン(マノー)、21番手ロマン・グロージャン(ハース)。ルノーのジョリオン・パーマーはシャシー交換により予選に出走しなかった。
Q1でトップタイムを刻んだのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だった。
Q2では、メルセデスAMG勢、フェラーリ勢、ウィリアムズ勢、フォース・インディア勢などが最初はソフトタイヤでアタックを行う。最終的にはスーパーソフトをはいたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを刻むが、メルセデスAMG勢やフェラーリ勢はソフトタイヤで刻んだタイムによりQ3進出を確定させ、決勝をそのソフトタイヤでスタートすることが決まった。
マクラーレン・ホンダ勢はQ3進出はならなかったものの、フェルナンド・アロンソが11番手で予選を終え、スタート時に自由にタイヤ選択が可能なドライバーの中では最上位となるスタート位置を確保。ジェンソン・バトンもその後ろからのスタートとなる13番手でセッションを終えている。
Q2でトップに立ったのはフェルスタッペンだった。
Q2で敗退となった6名のドライバーは次の通り。11番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、12番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、13番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、14番手ケビン・マグヌッセン(ルノー)、15番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、16番手パスカル・ウェーレイン(マノー)。
Q3では、最初のアタックでハミルトンが暫定ポールタイムを刻み、それにレッドブルのフェルスタッペンとダニエル・リカルド、そしてニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が4番手で続いた。メルセデスAMG、レッドブルが安定した速さを示す中、フェラーリは予想以上に高くなった路面温度に苦しめられたかペースが上がらない。キミ・ライコネンは暫定6番手、セバスチャン・ベッテルは暫定8番手で最初のアタックを終えた。
いよいよポールポジションを確定させる2回目のアタックが開始されるが、ハミルトンやレッドブル勢はあまりペースが上がらない。そんな中、ロズベルグが意地を見せて最後にレッドブル勢を上回り2番手に上がる。しかし、ハミルトンの暫定ポールタイムには届かず、ハミルトンが前戦アメリカGPから連続となるポールポジションを獲得した。フェラーリはベッテルがひとつ順位を上げるのがやっとだった。
Q3の結果は次の通り。ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、5番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、6番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、7番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、8番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、9番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、10番手カルロス・サインツ(トロロッソ)。
現時点でハミルトンに対して26ポイントのリードを奪っているロズベルグだが、ハミルトンがポールを獲得したことで明日の決勝ではかなりプレッシャーを抱えてのスタートとなりそうだ。
F1メキシコGP決勝は、日本時間31日(月)午前4時から始まる。
●【予選スピード】アロンソ、全セクターでトップ5/F1メキシコGP予選
●【予選タイム結果】第19戦F1メキシコGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数