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ロズベルグ「最後まで全力で戦った」 シミュレーターで練習していたハミルトン「自分の仕事をする」

2016年10月25日(火)18:42 pm

メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、先週末に行われたF1アメリカGPで無理をせず2位を狙う作戦をとったのではないかとの指摘を否定した。

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■すべて2位でもタイトル確定のロズベルグ

テキサス州オースティンで行われたアメリカGP決勝ではディフェンディングチャンピオンであるチームメートのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを達成。これによりポイントリーダーのロズベルグとハミルトンの差は26ポイントに縮まった。

だが、残りが3レースとなった今、ロズベルグが有利な状況に変わりはない。仮にハミルトンが残りの3レースすべてで優勝しても、ロズベルグはメキシコとブラジルで2位を確保すれば、最終戦アブダビでは3位以上で初タイトル獲得が確定するのだ。

■あくまでも勝利を目指しているとロズベルグ

だが、アメリカGP決勝を終えたロズベルグは、自分としては「安全策」をとるのではなく、あくまでも勝利を目指していたのだと次のように語った。

「いや、まったくそんなことはない」

「最後まで全力で戦ったよ」

「ルイスが今週末は素晴らしい仕事をした。予選と決勝を通じてね。だから、僕に勝つチャンスがなかっただけさ」

■ロズベルグ最大の敵は「ミス」

とは言え、ロズベルグとハミルトンが所属するメルセデスAMGの首脳陣も、今後のレースではロズベルグがタイトルを確実なものとするため、これまでよりはリスクを避けてレースを行うことができる状況にあると認めている。

「ニコはF1タイトル争いにおいて非常にいい位置にいる」

そう語ったメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は次のように付け加えた。

「だが、彼はミスを犯すわけにはいかないということも分かっている。(アメリカGP決勝の)最初のコーナーで彼が用心深くしていたのはそれが理由だよ」

目標は優勝することだったと主張したロズベルグ本人も、オースティンでは「スタートにちょっと失敗していた」こともあり、2位という結果は悪いものではなかったと次のように語った。

「2位はまずまずだよ。ダメージが最小限に食い止められたからね」

■ロズベルグが大きく初タイトルに近づいたとラウダ

だが、伝説的な元F1チャンピオンであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、アメリカGPで2位となったことでロズベルグがさらに初タイトル獲得に向けて一歩前進したことにほかならないとオースティンでのレース後に次のように語った。

「ルイスのほうが速かったし、ミスのないレースを行った」

「ニコは2位だったが、それはF1タイトル獲得に向けた次の一歩だった。もしもう1人のドライバー(ハミルトン)に勝てないとしても、彼は戦略的にやればいいだけの話だよ」

「今日のルイスに勝つことは無理だった。だからニコはすべてをうまくやってのけたんだ」

■まだあきらめないとハミルトン

だが、一方のハミルトンもまだ決して4度目のF1タイトル獲得をあきらめてなどいないようだ。

メルセデスAMGのあるエンジニアがドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語ったと伝えられている。

「先週、ルイスはシミュレーターで2時間ほど練習を始めたよ」

ハミルトン自身もそれを認め、次のように語った。

「彼(ロズベルグ)に有利な状況だ。僕は自分の仕事を続け、最高の結果が得られるよう期待するだけさ」

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