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「息子は来年F1にいる」とランス・ストロールの父親

2016年10月18日(火)18:44 pm

現在ウィリアムズの開発ドライバーを務めるランス・ストロールが、来季正ドライバーとしてF1デビューを飾るのは確実のようだ。

現在17歳のストロールが今季限りでF1引退を決めたフェリペ・マッサの後任としてウィリアムズのシートを獲得するのはほぼ確実だとうわさされており、チームのスポンサーであるマルティニ(アルコールメーカー)とのからみで、ストロールがイギリスで飲酒が許される18歳の誕生日を迎える10月29日(土)以降に正式発表が行われるのではないかと伝えられている。

■ランスの2017年F1デビューを認めた億万長者の父親

だが、このほどストロールの父親であり、カナダのファッション業界の大物であるローレンス・ストロールが、そのうわさ通り、自分の息子が2017年にF1にデビューすることになると語った。

ウィリアムズに巨額を投じて共同オーナーになるようだとうわさされているローレンス・ストロールは、地元カナダの『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように語った。

「ランスは来年F1にいるだろう。それを記事にしてもかまわないよ」

■F3チャンピオンとなったランスの背景に父親の強力支援

息子のランスは今季のF3チャンピオンに輝いており、現在はウィリアムズの2014年型車を用いた特別なテストプログラムにも参加しているという。

ランスが今季F3で成功を収めた背景には、億万長者である父親による強力な支援があったのは確かだと言われており、ローレンスは息子が所属していたプレマチームにウィリアムズのエンジニアを派遣していたのだという。

別のうわさによれば、2017年にはローレンスによるウィリアムズへの支援は優に3,000万ドル(約31億円)を超えることになるだろうとも言われている。

■F1昇格は本人の努力と実力によるもの

だが、ローレンスは、息子も懸命にレースに取り組んできており、その成功は必ずしも自分の支援によるものではないと次のように主張している。

「彼(ランス)がキャリアを開始していらいどれほど懸命に取り組んできたかなど分からないだろう。ここまでの道のりはときとして長く険しいものだった。だが、これ(F3チャンピオン)は最高のご褒美となったよ」

「彼は最終目標であったF1に手が届いた。私は彼が成功すると確信しているよ」

カナダ人記者たちも来季の開幕戦が行われるメルボルンまで行って取材すべきだろうかと質問されたローレンスは、ほほ笑みを浮かべながら、「そうすることを強くお薦めするよ」と答えている。

■11月3日に正式発表とのうわさも

うわさでは、ウィリアムズがランス・ストロールとの契約を正式に発表するのは11月3日(木)が予定されており、場所はロンドンだろうと言われている。だが、ローレンスはこの件については明言を避け、次のように答えた。

「我々は2つの選択肢を研究しているところなんだ。数週間のうちにすべてが分かるだろう」

■ストロールはF1にふさわしいとオコン

最近では17歳の若さでF3から一気にF1に昇格して成功したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の例などもあるものの、ストロールがF3から直接18歳でF1に駆け上ることに疑念の声がないわけではない。

2014年にF3チャンピオンとなったエステバン・オコン(マノー)も、非常に優秀なドライバーだと言われつつも、F1デビューする前に昨年はGP3で1年間を過ごしていた。

そのオコンは、ランス・ストロールのF1昇格について質問されると、「もし僕が同じような運に恵まれていたなら、僕も同じようにしただろうね」と語り、次のように付け加えた。

「F3からF1に移るのは可能だよ。ほかのドライバーたちもやってみせているしね。彼は間違いなくF1昇格にふさわしいよ」

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