F1最高責任者バーニー・エクレストンの義母の誘拐事件に関する裁判がブラジルで開始された。
7月に、エクレストンの妻であるファビアナ・フロシの母、アパレシーダ・シュンクさんがブラジルのサンパウロで、かつてエクレストンに雇われていたヘリコプターパイロットらによって誘拐されるという事件が発生。犯人たちは3,700万ドル(約38億5,000万円)の身代金を要求していたが、数日後に警察に逮捕され、シュンクさんは無事に救出されていた。
ブラジルのテレビ局『SPTV』が伝えたところによれば、先週の13日(木)にサンパウロの裁判所で審理が開始され、フロシさんとシュンクさん、そしてその誘拐事件に加わったとされる7名の容疑者が出廷したという。
その日の審理は3時間にも及んだが、今後被告側証人の出席による審理なども継続されることになっており、判決が言い渡されるのは早くても2017年初旬となる見込みだという。
ブラジル出身のエクレストンの妻は『SPTV』に対し、「今日は非常につらい1日でした」と語り、次のように続けた。
「私たちは何が起きたのか、その詳細を聞かざるを得ず、私の母が姿を消してしまったあの絶望的な日々のことを思い出してしまいました」
「今後、裁判官が警察に代わって仕事を続けることができ、この犯罪に対する適切かつ的確な処罰を与えてくれることを期待するだけです」