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【WEC】トヨタ、「ホームコース」富士で順調にセットアップ

2016年10月15日(土)0:15 am

10月14日(木)、TOYOTA GAZOO Racingはホームコースである富士スピードウェイで、2016年FIA世界選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの開幕を迎えた。TS050 HYBRID #5号車と#6号車はそれぞれ決勝に向けたセットアップを順調に進めた。

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■TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習:第1回目 4番手 (1分25秒885), 39周
公式練習:第2回目 5番手 (1分25秒657), 43周

■TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習:第1回目 2番手 (1分25秒556), 35周
公式練習:第2回目 6番手 (1分25秒702), 40周

■万全の準備も、想定外の低い気温に悩まされる

TOYOTA GAZOO Racingは、日曜日の決勝レースに向けて、車両のセットアップを最重要課題ととらえて2回にわたる初日の公式練習走行をこなした。

公式練習走行は1セッション90分が2回。午前10時45分からの1回目は晴天、気温16℃と予想外の低温で始まった。ところが前戦オースティンの高温と比較して大きな温度差に、ミシュラン・タイヤのパフォーマンスが大きく変化し、チームはタイヤ摩耗などの問題に悩まされることになった。

もちろんチームは日本に向けて発つ前に、過去のデータを検証して万全の準備をして来た。しかし、想定外の低い気温によって上記の様な予想外の問題を引き起こすことになった。それだけレーシングカーは、タイヤも含めてセンシティブなマシンということだ。

■中嶋一貴と小林可夢偉の実績が強み

1.5kmの長いストレートと後半のタイトコーナーが続く富士スピードウェイは、空力性能とメカニカルグリップが重要なファクター。TS050 HYBRIDも両者の最適値を得るために走行を重ね、同時にパワーユニットの効率的な使い方に、ドライバー、エンジニア、メカニックが一丸となって取り組んだ。

2人の日本人ドライバー、中嶋一貴と小林可夢偉はスーパーフォーミュラへの参戦で富士スピードウェイは走行の実績を持ち、彼らの豊富な情報がクルマのセットアップの一助になることはTOYOTA GAZOO Racingの強みだった。

■午後は157周を走行するも電気系トラブル発生

公式練習2回目は午後3時半から始まり、2台のTS050 HYBRIDは合計157周、716kmを走破した。#6号車は、セッション終了直前に電気系の問題で走行を中断することになったが、収集した膨大な情報は、明後日の決勝レースに向けてのセッティングに活かすことになる。

地元のレースということもあり、トヨタ自動車の大勢の従業員をはじめ、トヨタファン、そしてメーカーの枠を越えたモータースポーツファンが、TOYOTA GAZOO Racingの応援に駆けつける。「皆様の期待を裏切らないように全力を尽くす」と、TOYOTA GAZOO Racingのスタッフは意気込む。

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