メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダと、ビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが、2018年以降の契約更新交渉に入っているようだ。
■ラウダとヴォルフ共に2017年で契約満了
ラウダもヴォルフも共にオーストリア出身であり、現在はどちらもメルセデスAMGの株主という立場でもある。ヴォルフは実質的なチーム代表であるとともに、親会社メルセデスのモータースポーツ責任者という立場も兼務している。
この2人のメルセデスとの契約は2017年までとなっており、これから2018年以降の契約延長に向けての交渉が本格化していくことになる。
■2020年までの延長が理にかなうとラウダ
かつて3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語った。
「トトと私は来年で切れる契約の更新交渉に入っている」
「何年延長することになるかは分からない。だが、コンコルド協定が2020年まで有効なわけだから、この期間と合わせることが論理的だろうね」
「その可能性はあると信じているよ」
コンコルド協定というのは、F1チーム、統括団体のFIA(国際自動車連盟)、F1運営会社(FOM)の3者間で結ばれている協定のことだ。F1の商業権や運営方法、利益分配などが規定されており、原則として内容は非公開となっている。そして現在の協定は2020年までがその有効期間となっている。
■ラウダ、3年連続タイトル獲得を交渉材料に?
『Osterreich(エステルライヒ)』によれば、ラウダの現在の報酬は75万ユーロ(約8,600万円)だという。だが、どうやらラウダはメルセデスAMGが2014年から3年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したことに対するボーナスも要求しているようだ。