フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、自身に対するイタリアメディアの批判はフェラーリが重要視されている証拠だと語っている。
F1第16戦マレーシアGPでスタート直後に接触、リタイアしたベッテルに対し、イタリアメディアは、キャリアの「危機」だ、「才能を失った」と書き立てた。
■メディアの批判はチームが愛されているから
次の第17戦日本GPで、こうした批判についての思いを聞かれたベッテルは、ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に次のように語っている。
「最初の見出しは“ベッテルもそれほど悪くない”だったから、これからもメディアでは浮き沈みが続くんだと思う」
「これは、チームがイタリアでいかに重要視されているかの証拠だよ。悪い日にはひどいことを書かれるけれど、それはフェラーリがイタリアにとって大事だからこそだ」
「メルセデスの悪口を言うわけじゃないけれど、ドイツ人全員が自動的にメルセデスファンなわけじゃないよね。でも、フェラーリは生き方そのものなんだ」
■メディア対応よりチームの対応が大切
今回のようなネガティブな注目を浴びることとどう付き合うのかと聞かれると、ベッテルはこう答えた。
「悪い日には重荷になるけれど、いい日には信じられないほどの力をもらう」
「もちろん、僕たちだってここまでの自分たちのパフォーマンスに満足なわけじゃない。でも、一晩で変えられることじゃないんだ」
ベッテルは、ネガティブな記事がスタッフに影響することもあると認めたが、こう続けた。
「当然、多くの人は新聞を読むからね。でも、もっと大事なことは、チーム内でどう対処するかだ。正当な批判なら、受け入れるしかない。でも、ささいなことが大げさに伝えられることが多いのも事実だ」