フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1第16戦マレーシアGPでの接触に対するメディアの反応に「驚いた」と話している。
ベッテルは、マレーシアGPスタート直後の1コーナーでニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)と接触してリタイアした。近くにいたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、無線でベッテルは「クレイジー」だと言っていた。
■マレーシアGPでの走りは「普通のこと」
「僕の運転は“クレイジー”じゃなかったよ」とベッテルは日本GP(9日決勝)を前に語っている。
「僕はリスクを取り、それは報われなかった。ニコには申し訳ないと思っているし、レース後に彼に説明した」
「こういう僕を見たことがないと言われて少し驚いたよ。僕はスタートで何度も攻めてきたし、そのほとんどはうまくやった」
「前回はうまくいかなかったケースだった。分析するほどのことはないと思う。普通のことだし、起きることだ」
「やり過ぎるときもあれば、攻め方が足りないときもある。その2つのちょうどいいバランスを見つけられるかどうかの問題だ」
■ペナルティーは「厳しい」
ベッテルは、接触を引き起こした責任があるとして日本GPで3グリッド降格のペナルティーを科されているが、これは「厳しい」というのがベッテルの考えだ。
「僕は何かバカなことをやったとは思っていない」とベッテル。
「小さなミスだったけれど、すごく厳しい罰を科された」
■2017年に向けて手応え
進歩しないフェラーリに対する不満が原因だという声もあるが、ベッテルは2017年の進歩に「いい感触」を持っていると語った。
「フェラーリでは裏でたくさんのことが進んでいる。それは次のシーズンで分かる」
「もちろん、僕たちはここまでのパフォーマンスに満足していない。1日で変えられるなら変えるよ。それでも、裏で起きていることに目を向ければ、いいシーズンだったと僕は思う」