メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコの発言にかみついた。
■ハミルトンのエンジントラブルを引き起こしたのはレッドブルのプレッシャー?
先週末に行われたF1マレーシアGP決勝では、トップを走っていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がエンジントラブルによって終盤にリタイアに追い込まれるという展開となった。これによりレッドブルが2013年以来となる1-2フィニッシュを飾っている。
マルコは、そのマレーシアGPではレッドブルの2人のドライバー、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンが非常に強さを示していたことにより、それがハミルトンにプレッシャーを与え、ハミルトンが無理をしたためにエンジントラブルに発展した可能性が大きいとF1公式サイトのインタビューに答えていた。
■こんなばかげた話は聞いたことがないとラウダ
かつて3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダはこれに対し、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「そんなばかげた話を聞いたことはこれまで一度もないよ」
「ヘルムートの楽観的なところにはいつも敬服しているがね」
「彼は常になぜ自分たちが勝ったのかという理由を見つけようとしているように思うよ」
■エンジントラブルさえなければメルセデスAMGの楽勝だった
皮肉をこめてそう語ったラウダは、もしマレーシアGP決勝でエンジントラブルが起きなければ、ハミルトンは楽に勝てていたはずだと次のように付け加えた。
「ニコ(ロズベルグ)がほぼ最後尾から3位にまで順位を上げたという事実だけでそれを証明するには十分だよ」