パワーユニットトラブルによりF1マレーシアGP(第16戦)をリタイアで終えたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、今シーズンの残り5レースではフリー走行セッションへの出走を見合わせるかもしれないとコメントしたことが報じられていた。
これはパワーユニットへの負荷を減らすことで、問題発生の可能性を可能な限り小さくしたいがためだ。
だが、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、マレーシアで起こったトラブルによりハミルトンが今季のF1タイトル獲得に向けて「大打撃」を受けたのは間違いないと認めたものの、ハミルトンが示唆したフリー走行出走見合わせを受け入れるつもりはないと『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「それによって得することなど何もないよ」
「実際のところ、そんなことをすれば不利になるだけだ。レースに向けてのデータが得られなくなるんだからね」
さらに、メルセデスAMGの技術担当エグゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、少なくとも現状においてはハミルトンもロズベルグもパワーユニットに関しては同じ条件だと考えている。
「残りの5レースに向けて、ルイスにもニコと同じ数のパワーユニットがある。フリー走行で使用することができる使用済みパワーユニットを含めてね」
そう語ったロウは、次のように付け加えた。
「だから、彼のプログラムにこれ以上の打撃が与えられることがないよう期待しているよ」