メルセデスAMGは、F1マレーシアGP決勝レースで1位を走行中のルイス・ハミルトン“だけ”に起こったパワーユニットのトラブルの原因を解明した。
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ハミルトンだけに起こっているパワーユニットのトラブルは、これで今シーズン3回目だ。世界王者のハミルトンが「誰かが僕を勝たせたくないようだ」と語ってしまったことからもショックの大きさが伝わってきていた。
■メルセデス調査した結果・・・
メルセデスは詳細な調査の結果、壊れた原因はクランクシャフト内のビッグエンド・ベアリングが壊れたことが、エンジントラブルの根本的な原因だと確信したようだ。
F1マレーシアGP決勝レースでゴールまであと15周、ターン15で油圧が低下したことにより、わずか618kmしか走っていないエンジンは何の前触れもなく突然故障したという。
■ハミルトン、シンガポール仕様で挑む
メルセデスは予防措置として、全てのメルセデス勢のパフォーマンス・パラメーターを変更する。
ハミルトンは、シンガポールGPで使用したエンジンに戻してF1日本GPを戦う。
一方、ニコ・ロズベルグは前戦マレーシアGPで使ったパワーユニットをそのまま使用する。
エステバン・オコン(マノー)を除く5人のカスタマーチームのドライバーは、予定されていたアップデート版エンジンへの交換を延期し、F1マレーシアGPで搭載していたパワーユニットをF1日本GPで使う。