マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、セパン・インターナショナル・サーキットで行われたF1マレーシアGP決勝を終えて次のようにコメントした。
●【レース結果】F1第16戦マレーシアGP、タイム差、周、ピット回数
■アロンソが最後尾スタートながら2台ともポイント獲得
「1台のクルマが最後尾からのスタートだったにもかかわらず、2台ともポイントが獲得できたのはこの上なく満足な結果だよ。そしてマクラーレン・ホンダが進歩を続けているということの確かな証しとなった」
「フェルナンド(アロンソ)とジェンソン(バトン)ではそれぞれ異なる戦略をとっていたが、ピットクルーたちは全部で5回のピットストップをミスなく行ってくれた。中にはどんなレースでも非常にストレスを抱えることになる2台同時ピットインが含まれていたにもかかわらずね」
「フェルナンドの追い上げはバーチャルセーフティカーが入ったことによる思いがけないチャンスに後押しされたものかもしれない。だが、彼は最後のピットストップを行う前にすでにトップ10に入っていた。攻撃的な3回ストップ戦略が彼に利益をもたらしたし、彼は情熱的な強い走りを見せて1周目だけで10も順位を上げていたんだ」
■バトンの戦略は正しかったがVSCが不運に働いた
「300戦目のF1グランプリを戦ったジェンソンも非常に素晴らしかった。だが、彼の2度目と最後のピットストップはバーチャルセーフティカーが入るほんの2、3周前だったことで、ライバルたちが難なく、想定外のピットストップを行うことができてしまった」
「はっきりさせておきたいのだが、2回ストップがゴールに向けて最速の選択肢だったんだ。そして彼はバーチャルセーフティカーが入る前まではうまくレースを展開することができていた。これがモータースポーツというものだ。だが、我々は誰もがジェンソンのドライビングは9位という結果以上に報われる価値があるものだということを分かっている。そして残りの5レースでは彼にもチャンスが巡ってくるはずだ」
「我々は、7日後に日本の鈴鹿で行われる次のレースを楽しみにしている。ホンダにとってはシーズンの中では最も重要かつ特別なレースだ。今週末の結果にも支えられつつ、我々は来週もまたさらなる活躍を示したいと思っている」