F1ブラジルGPの将来について、ブラジル出身のドライバー2人が懸念を示している。
FIA(国際自動車連盟)が2017年の暫定カレンダーを発表したが、ブラジル、カナダ、ドイツの3か所については、「確認が必要」との注意書きが付いた。
ブラジルGPに関しては、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が6月にその将来を懸念する発言をし、主催者がマッサを批判していた。
今回のカレンダーを受けて、ブラジルの『Globo(グローボ)』がこの一件についてマッサに聞いている。
「僕は契約に関して何も知らないし、その働きも知らない。ただ、ブラジルは困難な時期を迎えているから、こうなる可能性もあると言っただけだ」
■契約があるかどうかとは無関係とマッサ
ブラジルGPの主催者は、FIAが示した「暫定扱い」に対し、きちんとした開催契約があると反論しているが、マッサはこう話している。
「(ブラジルGPがなくなる)危険性は、契約があるかどうかとは別だと僕は言った。ドイツGPだって契約はあるけれど、去年は行かなかったじゃないか」
「バーニー(エクレストン/F1最高責任者)は交渉を始めるためにプレッシャーをかける。何かが起きているのは分かっているし、こうしてカレンダーにもクエスチョンマークが付いた」
■「うわさは耳にしていた」とナッセ
やはりブラジル出身のフェリペ・ナッセ(ザウバー)も、ブラジルGPの将来に懸念を示す。『UOL』が伝えている。
「レースに関するうわさは耳にしていたよ」とナッセ。
「F1でたくさんの歴史を残してきたレースを失ったら、本当に悲しいことだ。僕たちドライバーだけでなく、見る人にとってもね」
「僕にとっても、とてつもなく大きな痛手になるよ」