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【ホンダF1】鈴鹿でのグリッド降格は避けたい

2016年09月22日(木)19:03 pm

ホンダではもうすぐ最後のトークン(開発引換券のようなもの)を用いてパフォーマンス改善開発を行ったパワーユニット(PU)を投入する予定にしているが、鈴鹿で行われるF1日本GP(10月9日決勝)ではグリッド降格ペナルティーを受けることを避けたいと考えている。

■近いうちに投入される今季最終バージョンPU

今季は着実に進歩を遂げている2年目を迎えたホンダのパワーユニットだが、今シーズン中のパフォーマンス開発に向けてあと3枚のトークンを残している状態だ。

ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語っている。

「我々はスパ(第13戦ベルギーGP)で新しいエンジンを投入しましたが、その時はまだ9レースが残っていました。ですから、我々としてはもうひとつ新しいエンジンを投入する必要があります」

「それは、マレーシア(10月2日決勝)か日本、あるいはアメリカ(10月23日決勝)になるかもしれません。我々としては日本でペナルティーを受けることを望んではいませんので、マレーシアで投入する方がいいかもしれませんね」

■日本でのグリッド降格はファンが許してくれない

実際のところ、ホンダにとってのホームレースである鈴鹿での日本GPで規定数を超えるパワーユニット投入によるグリッド降格ペナルティーを受けることを避けたいのは確かだろう。

2015年の鈴鹿でのレース中にはフェルナンド・アロンソが「GP2のエンジンだ」と悪態をついたことが話題となったが、それだけに今年は母国のファンの前で力強いパワーユニットのパフォーマンスを示したいところだ。

長谷川は、「まだチームとの話し合いを行っているところです。しかし、ファンが日本でペナルティーを受けることを許してくれるとは思えません」とほほ笑みを浮かべながら付け加えた。

■新PU投入は1台ずつマレーシアとアメリカで?

可能性としては、マクラーレン・ホンダのアロンソとジェンソン・バトンのうちどちらか1人が次戦マレーシアで新パワーユニットを導入し、もう1人についてはオースティンで行われるアメリカGPまで待つということも考えられそうだ。

「それも話し合うべき点のひとつです」

そう認めた長谷川は次のように続けた。

「コンストラクターズ選手権のことを考えれば、我々としては2台そろってグリッド後方に置きたいとは思っていません。ですから、それぞれのクルマで異なる戦略を取る方がいいかもしれませんね」

現時点において、マクラーレン・ホンダはトロロッソとの間でコンストラクターズ選手権6位争いを繰り広げており、その差は7ポイントとなっている。現状において、信頼性の問題やアクシデントさえなければコンスタントにポイント獲得が見込めるところまで来ているだけに、タイミングをずらして新パワーユニットを投入する方が賢明な作戦だと言えるかもしれない。

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