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再び“本命”に復活したロズベルグ 果たして今季のF1タイトルは誰の手に?

2016年09月22日(木)16:43 pm

F1関係者の間では、今年はニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が初のF1タイトルを獲得することになりそうだとの声が再び大きくなってきているようだ。

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■シンガポールでハミルトンを再逆転したロズベルグ

今シーズン序盤には圧倒的なリードを築いていたロズベルグだったが、シーズンが中盤に差し掛かると今年3年連続で自身4度目のF1タイトル獲得を目指すチームメートのルイス・ハミルトンの追い上げにあって逆転を許していた。

しかし、夏休みを終え、シーズン後半を迎えると形勢がまた逆転。ロズベルグは第13戦ベルギーGP、第14戦イタリアGP、そして先週末の第15戦シンガポールGPで3連勝を飾り、再びランキングトップに返り咲いている。

■メディアはロズベルグを称賛

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、「ロズベルグの並外れた性格はハミルトンと戦うにはうってつけだ」とロズベルグを称賛。

フランスの『L’Equipe(レキップ)』は、ハミルトンは最近のレースではロズベルグの陰に回ってしまっていると評している。

さらに、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』も、「ロズベルグは今絶好調であり、ハミルトンは危機的状況に沈んでいる」と書いている。

■ロズベルグのタイトル獲得を予想するスチュワート

ロズベルグがF1タイトル争いで優位に立ったと考えているのはメディアだけではない。元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートもスイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。

「スパ(ベルギーGP)以降、ロズベルグは新鮮に見えるし、ハミルトンよりもずっと安定しているようだ」

「私は彼(ロズベルグ)が新しいF1チャンピオンになるだろうと思うよ」

■ハミルトンはF1に集中すべきだとブリアトーレ

ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、「夏休みに4週間をパーティーで過ごした後、ハミルトンは1レースも勝てていない」と現F1チャンピオンに対して手厳しいコメントを行っているが、かつてルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレもハミルトンとロズベルグのF1に対する集中度合いの違いが今の結果として現れていると考えているようだ。

「ロズベルグはやるべきことに集中しているように見える」

イタリアのラジオ局『RAI』にそう語ったブリアトーレは、次のように続けた。

「ハミルトンは素晴らしい才能を持っている。だが、彼は少しばかり“ラッパー”活動もしている。もし勝利を得たいと思うのなら、それに集中しなくてはならない」

「もし私が彼だったら、音楽のことよりももっとF1のことを大事にするだろうね」

■ロズベルグは才能の差をハードワークで補っている

また、元F1であるロバート・ドーンボスも母国オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。

「ロズベルグが夏に何をしていたのかは知らない。だが、彼は自分自身の内に何かを発見したに違いないよ」

「彼は才能という意味ではハミルトンに少し劣るかもしれない。だが、彼はそのギャップをハードワークで埋めているんだ」

■まだ分からないとメルセデスAMGのボス

しかし、ロズベルグとハミルトンのボスであるメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は、最近の数レースの傾向だけであまり騒ぎ立てるべきではないと主張している。

「我々はどちらが優位だのどちらが不利だのと言いたがるものなんだ。数週間前にはルイスの勢いは止められないというような話題ばかりだったことを覚えているが、突然ニコが素晴らしい週末を送ってみせた」

そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。

「マレーシア(第16戦/10月2日決勝)でも同じようになるかどうか、様子を見ることにしよう」

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