F1第15戦シンガポールGPで4位フィニッシュだったフェラーリのキミ・ライコネンを、イタリアメディアは高く評価している。
36歳のライコネンがフェラーリとの契約を延長した際には、その判断に疑問を呈する声もあった。
しかし、シンガポールGPで4位だったライコネンに対して、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙は、10点満点中9点の高い評価を与えた。ライコネンを上回ったのは優勝したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の9.5点だけだ。
「ライコネンは力強く知的だった。そして何より、ハミルトンを抜いた。見事だった」と記事は評価している。
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネも同じ考えで、「彼は、その経験と技術で、偉大なチャンピオンであることをまたしても証明した」とたたえている。
■チームの戦略には疑問も
しかし、ライコネン本人は、チームのタイヤ戦略で3位表彰台を失ったのではないかとレース後に不満げな様子だった。
レース後半に3番手だったライコネンは、そのまま最後まで走り切るかに見えた。しかし、4番手のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が3回ストップに切り替えると、ライコネンも次の周にピットイン。結局、ピット出口でハミルトンに3番手を奪われた。
アリバベーネは次のように説明している。
「われわれはデータを元に決断を下した。その情報が正しかったのかどうかは、これから検証する。ただ、キミはチャンピオンの走りをした」