過去8回開催されたF1シンガポールGPの優勝率をご紹介しよう。
■優勝者は3人だけ
まず過去8回中、F1シンガポールGPで優勝したことがあるのはたった3人。セバスチャン・ベッテル4勝、ルイス・ハミルトン2勝、フェルナンド・アロンソ2勝だ。
■PPは4人
一方、ポールポジションを獲得したことがあるのは4人。ベッテル3回、ハミルトン3回、アロンソ1回、マッサ1回となっている。
■ポール・トゥ・ウィンの確率は?
ポール・トゥ・ウィンを達成したのは6回で、ポールポジションからの優勝確率は75%にもなる。よほどのことがない限り、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は優勝する確率が高い。
■ジンクス
しかし、こんなジンクスもある。ポールポジションと優勝者が違うのは、初開催の2008年と4年後の2012年だ。いずれも『オリンピックイヤー』に当たる。このジンクスでいくと・・・今年の勝者はポールポジションのロズベルグ以外の『誰か』になる。
さらに、先述したように、ここで勝ったことがあるのはたった3人だけだ。最多優勝者のベッテルは最後尾スタートなので厳しいだろう。アロンソは9番手から混乱をうまくくぐり抜けられたら可能性もあるが簡単ではない。そうなると、最も可能性が高いのはハミルトンということになる。
■クラッシュゲート
ちなみに、2012年のベッテル(レッドブル)は3番手スタートからの優勝。2008年のフェルナンド・アロンソ(ルノー)は15番手スタートからの優勝だったが、有名な『クラッシュゲート』事件が絡んでいる。
クラッシュゲートとは、アロンソのチームメート、ネルソン・ピケJr.がチームの指示で故意にクラッシュした事件。当時のルノーチーム首脳フラビオ・ブリアトーレは永久追放、パット・シモンズは5年間の資格停止処分となった。
開催年 優勝/ポールポジション
2015年 ベッテル(フェラーリ)/ベッテル
2014年 ハミルトン(メルセデスAMG)/ハミルトン
2013年 ベッテル(レッドブル)/ベッテル
2012年 ベッテル(レッドブル)/ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2011年 ベッテル(レッドブル)/ベッテル
2010年 アロンソ(フェラーリ)/アロンソ
2009年 ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)/ハミルトン
2008年 アロンソ(ルノー)/マッサ(フェラーリ)