F1を運営するフォーミュラ・ワン・グループの新会長となるチェイス・キャリーがF1シンガポールGP(18日決勝)でチーム代表らと面会した。
F1の筆頭株主だったCVCキャピタルパートナーズは、保有するF1株式をアメリカのリバティ・メディアに売却することで合意している。
21世紀FOXの副会長でもあるキャリーは、「リバティ・メディアの話はもういい。これからはF1だ」とドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に話している。
■F1初体験のキャリー
高層ビル群の中を駆け抜けるナイトレースを見たキャリーは、「ここにいられて信じられないほど胸が躍っているよ。F1は初体験なのでね」と話した。
メルセデスAMGビジネス部門エグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフは、キャリーとの面会について『Speedweek(スピードウィーク)』にこう話している。
「彼はアメリカから豊富な経験を持ってきている。われわれのスポーツに大きな関心を寄せていることが感じられるし、“これからたくさん質問する”と言っていた」
「それが気に入ったよ。正しい態度だ」
■消えないエクレストン辞任のうわさ
『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』によると、F1最高責任者バーニー・エクレストンは16日(金)はキャリーと行動を共にしていたが、17日(土)にキャリーが各チームを訪れた際は姿がなかったという。
エクレストンは引き続きフォーミュラ・ワン・グループのCEOを続けることになっているが、辞任するのではないかといううわさが再燃している。
元FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレーは、新オーナーとエクレストンが対立する可能性もあると話していた。
モズレーのコメントについて、エクレストンは次のように話している。
「マックスは私を非常によく知っている」
「万が一、私が正しいと思わない方向に進んだ場合――私が間違っているかもしれないが――その場合は、間違いなく私が消えることになるだろう」