2012年F1シンガポールGPの決勝レースの見応えのある動画が公開された。
オンボードカメラ映像は、グリップに優れるレッドタイヤを履くフェリペ・マッサ(フェラーリ)。前を行くのはイエロータイヤを装着したアイルトン・セナの甥っ子、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ・ルノー)。
セナはタイヤが摩耗しているのか、コーナー立ち上がりで度々スライドして加速が鈍っているのがわかる。マッサは何度かチャンスを伺うが、しかしマリーナベイ市街地サーキットは狭くて抜けない。マッサは焦らずプレッシャーをかけ続ける。
現在のターン10の立ち上がりでスライドしたセナに対して、マッサはオーバーテイクのそぶりを見せプレッシャーを与える。そして現在のターン13、海沿いの長い直線に出る前のタイトな左コーナー手前で、グリップ力を活かして立ち上がりの加速で狙いすましたようにイン側に入った。セナも1台分残してギリギリの防戦。壁ギリギリまで寄せられたマッサは、接触により暴れるマシンをねじ伏せ、オーバーテイクに成功した。
●【動画】フェラーリのマッサ、セナと激しいバトルを制す(2:28)[F1.comへ]