フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、技術部門責任者を新たに外部から獲得する考えがないことを強調している。
フェラーリはテクニカルディレクターのジェームス・アリソンが7月に離脱し、エンジン部門の責任者だったマッティア・ビノットがその後任に就いた。
しかし、メルセデスAMG技術部門のエグゼクティブディレクターであるパディ・ロウの獲得をねらっているとイタリアの『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙が伝えた。ロウ本人は否定している。
■「初耳だ」とトト・ヴォルフ
メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、F1シンガポールGP(18日決勝)で『Bild(ビルト)』紙にこのうわさについて聞かれると、皮肉まじりにこう話した。
「パディがフェラーリに? それは初耳だ!」
「去りたい者を引き留めることはできないが、チームの士気を高めるよう努力するよ」
■「誰も加える必要はない」
アリバベーネは、このうわさについて聞かれると次のように答えている。
「今いる人材でまったく問題ないと、われわれは1万回も繰り返してきた」
「マッティアはじめ適切なスタッフが揃っており、マッティアと共に働いている。彼らに必要なのは、この雰囲気のまま、来年を見据えつつ片目で今年もにらみながら、粛々と仕事を続けることだ」
「つまりプレッシャーはいらない。従って、誰も加える必要はない」