F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、本当はモンツァと7年間におよぶ契約を結びたがっていた。
そう語ったのはイタリア北西部のサーキット運営をつかさどるSIAS(Societa Iniziative Autostradali e Servizi SpA)の会長を務めていた元F1ドライバーのイヴァン・カペリだ。
■モンツァ側が3年契約を希望
エクレストンとモンツァはついに先週末のF1イタリアGP開催に合わせて2019年までの3年契約を更新したことを明らかにしていた。
だが、エクレストンの本音としてはモンツァと7年契約を結びたいと考えていたようだ。
カペリはこれに関し、次のように語った。
「モンツァが柔軟性を残しておきたいと望んだのだ。F1がこの先どうなるかは誰にも分からないからね」
■正式決定にはさらにハードルも?
実際のところ、エクレストンとモンツァは先週末に2017年から2019年までの契約を結んだものと考えられている。だが、エクレストン側もモンツァ側も管轄権の理由により、正式な調印はロンドンで行われることになると語っている。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、正式な調印はさらに遅れることになるかもしれないと報じている。
それは、モンツァのライバルとしてイタリアGP開催を目指していたイモラが法的手段に訴える可能性があるためだ。イモラはイタリアのレース統括団体であるイタリア自動車クラブ(Aci)がモンツァのみを支援すると表明したことに対し、その違法性を追求するつもりではないかと言われている。
イモラは先週発表した声明の中で次のように主張している。
「イタリア自動車クラブの会長は、裁判所の判断の前に欠陥があると考えられる契約を進めようとしているものと考えられる」