メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、現時点ではセバスチャン・ベッテルがフェラーリの中でうまく自分の役割を果たすことができていないようだと語った。
2015年にセバスチャン・ベッテルがレッドブルから移籍したときには、かつてフェラーリに黄金時代をもたらした先輩ドイツ人ドライバーであるミハエル・シューマッハのような人材だとの評価も高かった。そして2015年には3勝をあげ、2016年シーズンに向けて大きな期待を抱かせる結果を残してみせた。
だが、ラウダは現時点においてはベッテルがチーム内でうまく機能できていないようだと次のように語った。
「セバスチャンは希望の光としてフェラーリへやってきた。かつてのミハエル・シューマッハのような救世主として迎え入れられたんだ。最初はかなりうまくいっていたのだが、現時点ではセバスチャンはその役割をこなすことに苦戦している」
「その理由ははっきりとは分からない。だが、キミ・ライコネンのほうが速いことも少なくないし、セバスチャンのほうが弱いように見えてしまう。彼は間違いなく、自分自身とフェラーリが期待している役割を演じきれていないよ」
現役時代には合計3度F1タイトルを獲得したラウダは、レッドブルで4年連続F1チャンピオンとなったベッテルにはフェラーリでさらに頑張って現状を変えていく必要があると次のように付け加えた。
「それを変える必要がある。フェラーリは成功のための希望であり支えとなる人物としてベッテルを必要としているのだからね」