F1イタリアGP決勝レースを終えて、マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが次のようにコメントした。
●【レース結果】F1第14戦イタリアGP、タイム差、周、ピット回数
■エリック・ブーリエ(マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「マシンの全体的なパフォーマンスという観点では、モンツァが我々にとって今シーズンで最も厳しいレースの1つになることは分かっていた。従って、今日12位と14位で完走したという事実は驚くべきことではない。
それでも、両マシンに不具合が発生することはなく、2台ともスタートからチェッカーフラッグを受けるまで信頼性があり、レースペースは全体を通してまずまずだった。
ジェンソンとフェルナンドが競り合う場面がありましたが、激しいながらもフェアな戦いでした。2人のバトルは、TVで観戦する人々やグランドスタンドの観客の皆さんを魅了するすばらしいショーになったことだろうね。
我々のいるピットウォールからは、2台がコース上で少し接近しすぎているようにみえることがある。ただ、マクラーレンは常にドライバーたちにレースをさせようと思っており、それは当然のことだ。
我々のドライバーは2人とも経験豊富なプロであり、自分たちがなにをしているのかはちゃんと分かっている。それと同時に、我々はとても真剣に目標に向かってひたむきに取り組む組織なのかもしれないが、F1がエンターテイメント事業であることも決して忘れてはならない。
エンターテイメントと言えば、フェルナンドがレース終了間際にピットストップをさらに1回行い、新品のスーパーソフトタイヤを装着して走行したが、これは我々も同意した上で実施したことだ。その結果、フェルナンドは午後のレースの最速ラップタイムを叩き出すことができた。最速タイムを記録するのは、彼のF1キャリアの中で22回目のことだ。
次戦のシンガポールは、モンツァとは全く異なるサーキットになる。過大な約束をすることが危険をはらんでいることは常に認識しているから、そのようなことはしない。ただ、マリーナベイの曲がりくねったストリートサーキットは、このアウトドローモ・ディ・モンツァの幅広いカーブと高速ストレートよりも我々のマシンに合っているようだ。
我々は入賞を目指して臨むし、それを必ず実現してみせる」
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