F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、来年以降のF1ドイツGP開催に向けてホッケンハイムとの交渉を行っていると報じられている。
■2017年も開催が危ぶまれるドイツGP
近年、ニュルブルクリンクとホッケンハイムによって交互開催されていたドイツGPだが、本来であれば昨年開催するはずだったニュルブルクリンクが経営破たんに陥ったことから2015年のドイツGPはキャンセルされていた。
今年は開催契約を結んでいるホッケンハイムで2年ぶりにドイツGPが開催されたものの、来年に関しては再びドイツGPの開催が危ぶまれる状況となっている。
ホッケンハイムでは2018年の開催契約を結んでおり、その契約は守ると主張している。だが、近年F1人気が下降していることもあり、開催すれば赤字になるのが分かっている状態で2017年の開催も請け負うことはできないとしている。
■ホッケンハイムに新たな提案を行ったエクレストン
だが、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が報じたところによれば、エクレストンとホッケンハイムが2017年から新たな5年契約を結ぶ方向で交渉に入っているようだ。
『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』によれば、7月にドイツGPが開催された際、ホッケンハイムのディーター・グマー市長がエクレストンと会い、そこで新たな5年契約に関する話し合いが行われたという。
伝えられるところによれば、エクレストンは新たな契約ではレース開催権料をこれまでの半額にあたる1,150万ユーロ(約13億円)まで大幅に減額すると提案しているようだ。だが、これには条件があり、エクレストンはチケット販売収益などを含む興行権を自分に与えるようホッケンハイム側に要求しているという。