ラスベガスでのF1復活は、今のところ具体的に進んでいないようだ。
数々のF1サーキットを設計しているヘルマン・ティルケの息子で、サーキットデザイン会社で中心的役割を担っているカーステン・ティルケが、『Spox(スポックス)』に次のように語った。
「考えられるコースレイアウトとしてすでに面白い案はできており、ぜひ実現したい」
「ラスベガスが加われば、見応えのあるハイライトがF1カレンダーにまた1つ増えるのは間違いない」
「難しいのは、与えられたエリアとランオフの範囲内にプロジェクトを収めることだ」
「その上、パドックとピットの場所も必要だ。あの街には選択肢がほんのわずかしかない」
「従って、パドックが(実現を左右する)決定的要素だ」
もう1つの問題は、F1最高責任者のバーニー・エクレストンと主催者との契約だ。
「おそらくバーニーとラスベガスの人々の間で話し合いが行われているのだろう」
「契約に署名されるまで私たちは待つしかない。どうなるか様子を見ることになるが、開催することになれば非常にうれしい」とカーステン・ティルケは話している。
ティルケが取り組んでいるもう1つのプロジェクトはクウェートにある。ニュルブルクリンク北コースのカルーセルと、ラグナセカのコークスクリューという有名なコーナー2つを組み合わせたものを計画中だという。
しかし、F1開催の可能性については、「F1基準のコースにはなるが、近い将来にF1が開催される様子は今のところない」とカーステン・ティルケは話している。