フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、今週報じられたミハエル・シューマッハに関するコメントは事実ではないと主張した。
■モンテゼモーロがシューマッハに関してコメント?
16日(火)に多くの国際的メディアが、『Ecumenical News(エキュメニカル・ニュース)』に掲載されたモンテゼモーロのコメントを引用し、シューマッハの容体が好転しているようだと報じた。
そうした報道によれば、モンテゼモーロは「彼(シューマッハ)が反応を示しているということを知って非常に喜んでいる」と『Ecumenical News(エキュメニカル・ニュース)』に語ったという。
■そのコメントに疑問を抱いたメディアも
だが、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、そのモンテゼモーロのコメントに関し、「それは最近のものではなく、2016年5月に語られたものだ」と指摘。
実際のところ、2013年末に起きたスキー事故により頭に大けがを負ったシューマッハに関する公式なニュースは長期にわたって表に出てきていない。これはシューマッハの家族やマネジャーのザビーネ・ケームがかたくなにプライバシーを守り続けているためだ。
かつて7度F1王座についたシューマッハのキャリアや人生をずっと報じ続けてきているドイツの『Bild(ビルト)』紙も、シューマッハの状態に「目立った変化はない」はずだと報じた。
■モンテゼモーロが今回コメントした事実はない
そうした中、『Sky Italia(スカイ・イタリア)』はモンテゼモーロの代理人が次のように語ったと報じている。
「彼(モンテゼモーロ)は決してそのようなコメントをしていないし、何か月にもわたってシューマッハの健康問題に関する話をしたこともない」
モンテゼモーロの代理人は、今回の報道は「まったく根も葉もないものだ」と付け加えている。