今季のF1第13戦ベルギーGP(28日決勝)開催に向け、主催者側はテロ防止対策に力を入れている。
現在夏休みを過ごしているF1ドライバーやチームたちだが、いよいよ来週にはベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャンへと向かうことになる。
■ベルギーGPの観客は昨年比25%アップ
レース主催者であるアンドレ・マスが『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』に語ったところによれば、チケットの販売枚数は昨年の25%増しになっているという。これは今季第5戦スペインGPからレッドブルに昇格したオランダ人ドライバーのマックス・フェルスタッペンの活躍により、「フェルスタッペン・マニア」が急増したことが主な原因だという。
「15,000人から20,000人ほどのオランダ人が来ると考えている」
そう述べたマスは次のように続けた。
「昨年もよかったが、それに比べて25%増えている。観客席はすべて売り切れたよ。まだ販売しているチケットはラ・ソース(ターン1)に新たに設けられた自由席のチケットだけだ」
■重要度を増すテロ対策
だが、マスは入場者が増えれば増えるほど心配も増えると認めている。それは、ヨーロッパ全土を不安に陥れているテロの恐怖だ。
「何万人もの観客が訪れるほかの人気イベント同様、最近わが国やいろんなところで起きた不幸な出来事を受け、我々もアラートレベル3の厳格な指導を受けている」
「ニースで起きたことを受け、我々は自動車用の道路と歩行者用のエリアを分離しなくてはならない。そのため、例えば、ラ・ソースの前からすべてのショッピング・エリアを排除したよ」
「我々は大勢の検査官によってバッグやクーラーボックスの検査を行うことにしているが、もし必要であればボディーチェックも行うことになる」
そう語ったマスは、次のように締めくくった。
「我々にとっては安全が最優先事項だ。そうすれば観客も恐れることなく来場することができるからね」