カルロス・サインツ(トロロッソ)は、最新型のルノーエンジンを使える2017年に期待を寄せている。
■フェルスタッペンとは「ほぼ互角だった」
開幕当初チームメートだったマックス・フェルスタッペンは、シーズン途中にレッドブルにステップアップすると、さっそく優勝と複数の表彰台をつかんだ。
レッドブルに昇格したのがサインツでも同等のパフォーマンスを発揮したと考える者もいる――そう『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌のインタビューで聞くと、サインツは次のように語った。
「トロロッソで一緒だったとき、僕たちの間には0.2秒ほどしか差がなかった。流れが彼に傾くときもあったけれど、また僕のほうに戻ってきた」
「僕たちはほぼ互角だった」
■旧型のフェラーリエンジンで後退
しかし、今やフェルスタッペンがグリッド上位の常連になったのに対し、サインツの乗るトロロッソは、2015年型のフェラーリエンジンを使用しているため相対的に後退している状況だ。
「間違いなくアドバンテージではないと言っておこうか」とサインツ。
「マクラーレン(ホンダ)は前進したし、フォース・インディアも強敵だ。スパ(F1ベルギーGP/28日決勝)やモンツァ(イタリアGP/9月4日決勝)のようなコースでは、僕たちは苦戦するだろうね」
■2017年に光明を見いだす
サインツにとっての朗報は、2017年のトロロッソ残留がすでに決まっていることだ。
「気分はいいよ」とサインツも認める。
「特にシーズン中の早い段階で決まったからね。確定していないとどれほど不安になるかは僕も経験上知っている。トロロッソでの3シーズン目がすごく楽しみだ」
サインツが来季に自信を深めているのは、トロロッソが最新型のルノーエンジンを搭載するからでもある。
「ここ数か月のルノーの進歩を見れば、すごく自信がわいてくるよ」とサインツは語っている。