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今年のF1タイトルの決め手は「闘争本能」?

2016年08月09日(火)16:43 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が持つ「闘争本能」が今シーズンのF1タイトルを決定づける要素となるだろうと語った。

過去最多の全21レースで行われる2016年F1シーズンだが、すでに12レースを消化。8月下旬にスタートするF1ベルギーGP(28日決勝)からの残り9レースで今季のF1タイトルが争われることになる。

■43ポイント差を逆転してみせたハミルトン

シーズン序盤は開幕4連勝を遂げる好調ぶりを示していたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、チームメートのハミルトンとクラッシュし2台ともにリタイアとなった第5戦スペインGPから流れがすっかり変わってしまった。

第6戦モナコGPから第12戦ドイツGPまでの7レースではハミルトンが6勝1敗と圧倒的な強さを見せ、一時は43ポイントもあった差を一気にひっくり返し、逆に19ポイントのリードを奪って夏休みを迎えている。

■今年もタイトルを取るのはハミルトンだとスレール

F1関係者の中にも、もうこのまま今シーズンもハミルトンが突っ走ってしまうだろうと考えている者が多いようだ。

スイス出身の元F1ドライバーであり、現在はテレビのF1解説者を務めるマルク・スレールは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に次のように語った。

「ルイスが今年も勝ち、通算4回目のF1チャンピオンとなるだろう」

「ニコがシーズン序盤に大きくポイントをリードしていたときには、多くの者がもうハミルトンにチャンスはないだろうと見ていた。だが、今彼がどういう位置にいるか見てみるがいい」

そう述べたスレールは、次のように付け加えている。

「ニコは完ぺきなドライバーだ。だが、ハミルトンはファイターだよ」

■ハミルトンにはグリッド降格という懸念材料も

昨年のような強さを取り戻してシーズン前半を終えたハミルトンだが、シーズン後半に向けて懸念材料もある。それは、近いうちに6基目のパワーユニットを投入せざるを得ない状況にあることだ。

今年は年間21レースが開催されるため、各ドライバーは年間に5基までパワーユニットコンポーネントを使用することが認められている。だが、シーズン序盤にトラブルが多発したハミルトンは、すでに5基目のパワーユニットを投入している。いずれ、近いうちに6基目の投入することは避けられず、その場合にはグリッド降格ペナルティーを科されることになる。そうなれば、ロズベルグがそのチャンスを生かして反撃に転ずる可能性も十分にあるだろう。

■最終的には「闘争本能」の差が出るとマルコ

だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、シーズンが終わりを迎えるときには、やはり22人のドライバーの頂点に立っているのはハミルトンだろうと次のように語った。

「彼(ハミルトン)は、ロズベルグにはない闘争本能を持っている。そしてシーズンが終わるころには、それによる違いが生じているはずだよ」

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