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フェラーリ会長「これ以上時間を無駄にするわけにはいかない」

2016年08月04日(木)16:56 pm

フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが今週、2016年F1シーズン前半は失望の結果に終わったものの、今後も現在のアプローチを継続していくと示唆した。

■「危機」を迎えたフェラーリ

今シーズン開幕前には、最初からレースで優勝を飾り、メルセデスAMGからF1タイトルを奪い取るという目標を掲げていたマルキオンネ。しかし、実際にふたを開けてみれば、メルセデスAMGに追いつくどころか、逆にレッドブルの猛追を受けることになった。そして今シーズン前半最後のレース(ドイツGP/第12戦)でついにレッドブルにコンストラクターズランキング2番手の座を明け渡してしまった。

しかも、これまでテクニカルディレクターを務めていたジェームス・アリソンのチーム離脱も明らかとなり、イタリアのメディアはこぞってフェラーリが「危機」を迎えていると書きたてている。

■まだ「輸血」の必要はないと会長

フェラーリでは、アリソンの後任としてこれまでパワーユニット開発責任者を務めていたマッティア・ビノットをチーフテクニカルオフィサーに昇格させた。マルキオンネはこれについて次のように語っている。

「我々は2016年と2017年のクルマの開発に関してはチーム内部の専門知識をもって臨むということを決めた。我々のもとには非常に優れた人材がいるからだ」

「我々にとっては自分たちのノウハウを利用することが重要だし、我々はそれに努めている」

『Tuttosport(トゥットスポルト)』を含むイタリアのメディアにそう語ったマルキオンネは、次のように続けた。

「我々には技術的知識を外部から輸血することが必要だと言うのは言い過ぎだよ」

「もし私が満足できていると言えばうそになるだろう。だからシーズン後半には好転させることができるよう期待している」

■チーム代表もドライバーも現状維持

予想以上の不振にあえいでいるフェラーリだが、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネも更迭されるのではないかとのうわささえささやかれている。だが、マルキオンネは今後もアリバベーネを支援していくつもりだと次のように続けた。

「我々がアリバベーネを(チーム代表として)雇ったのは、彼がF1のことをよく分かっているからだ。そして、我々も彼のようにチームメンバーと働き、チームをリードすることができるチーム代表が必要なのだ」

マルキオンネはさらに、現在のドライバーラインアップに関しても次のように言及した。

「セバスチャン(ベッテル)はチャンピオンだ。そして我々はキミ(ライコネン)の働きも正しく評価しており、来季も新たに契約を結んだ」

■これ以上時間を無駄にはできない

そう語ったマルキオンネは、次のように付け加えている。

「私は、チームがすべてのグランプリで全力を尽くし、誇りと礼節をもって今シーズンを終えて欲しいと思っている。だが、もうこれ以上時間を無駄にすることはできないよ」

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